染色体異常症による先天性脳奇形

なんという病名でしょうか…
あまりにもファジイというか、とらえどころがないというか、いい加減というか…
もうちょっと情報がほしい病名です。


続きを読む

慢性硬膜下血腫〜ザ・ICDコーディング

悪徳ぼったくり派遣会社でピンハネされていた頃、「慢性硬膜下血腫」のコーディングで頭を悩ませたことがあります。
ICD-10では「慢性」と「外傷性」で分類が変わります。
単純に「慢性硬膜下血腫」とあれば、そのままIコードをつけてしまいそうになりますが。
カルテをよく読むと、「これってやっぱ外傷性じゃね?」という場合もあるんです。
その見分け方について。

今回「月刊保険診療11月号」にある「実践DPC請求Navi」という記事の中に、慢性硬膜下血腫のコーディングについて取り上げられていたので、勉強のためにここでもちょっと扱ってみたいと思います。

あくまでもウッキーの独断と偏見です。
一診療情報管理士のタダの見解であり、コレが正しいわけではもちろんありませんので、ご留意ください。


「慢性硬膜下血腫」とはいったいなんぞや。
というわけで、医学書院の医学大辞典によると↓

「急性硬膜下血腫とは全く違う病態で、硬膜下に被膜を有する血腫。
(略)
軽微な頭部外傷後3週間から2〜3ヶ月で発症するが、外傷歴が明らかでない場合もある。
(略)
また硬膜下水腫なる貯留液が硬膜下腔に長時間残存することが発生因子となり、硬膜側の外膜とくも膜側の内膜に囲まれた血腫を形成する」

…うんぬんかんぬんとあります。
簡単に言えば、頭をぶつけたり打ったりした(つまり外傷性)後、しばらくしてから発症することが多いということですね。
もちろん、頭をぶつけたことがなくても(非外傷性)発症することもある、とのこと。

ウッキーが何かの研修で行った時の講師は、あもすもなく「これは外傷性ですからSコードです」と言っていたのですが。
全部そうとは言い切れないのでは?と、その講師に言ったことがあります。

月刊保険診療11月号の記事には↓

「外傷性硬膜下血腫といっても軽微な外傷が多いことから、臨床現場では両者の区別は困難なことが少なくありません。
さらに外傷後1,2ヶ月の時間を経て発症するため、外傷性と非外傷性に分けることの判断に迷うという背景があります」

とのこと。さらに↓

「ICD-10に詳しいほかの脳神経外科医に意見を求めると、明らかな頭部打撲の証拠や病歴がある症例のみ外傷性硬膜下血腫と診断するのが妥当とのことでした。
ちなみに、抗血小板役を服用している心臓・脳血管疾患の患者でも、非外傷性の硬膜下血腫が多く発症するようです」

…ともありました。
結局、この記事をお書きになった筆者の方の判断は↓

「明らかな頭部外傷の証拠として外傷の受傷起点の記録が診療録にあれば、外傷性の慢性硬膜下血腫とする」

だそーです。
結論として↓

「データの精度が重要視され、際立っておかしなコーディングに対して中医協でヒアリングが行なわれる状況にあっては、微妙なコーディングについて自院の明確な定義が必要になります。
医師と相談し、配慮しましょう」

…ですって。

結局のところ、現在の日本ではICD-10によるコーディングの標準化が行なわれていないため、コーディングをする人によってコードが変ってしまうわけですから、微妙なコーディングの時はちゃんと医師の意見を聞いて、自分の病院なりの定義やルールをきちんとしておきましょう、ということだと思います。
コーディングに迷う時は、やはりまず医師に聞くのがてっとり早いみたいですね。
そしてカルテを読んで、どんな手術・処置・投薬・検査・注射をしたかという情報を拾うことが、精度の高いコーディングに繋がるんでしょうね。
この記事はICD-10によるコーディングについて扱っているわけではありませんが、より正確なコーディングに至るという点ではなかなか良い資料だと思いました。

…ああ、忘れてました。
慢性硬膜下血腫のコーディング。
この病名の場合は、まず医師に「外傷性」か「非外傷性」かを聞いてみるのが一番いいみたいです。
聞くことが出来ない場合は、カルテを隅から隅まで読んで、外傷性と思える記述、あるいは非外傷性と思える記述を探し、それを根拠にコードを決めることになりそうです。
特にDPC導入病院においては、「どっちが高いかな〜」とか言ってアップコーディングにならないように、気をつけたいですね。

コーディング技術の差とシステム

診療情報管理士を対象にしたミニバイトが東京であり、ちょっくら行って来まひた。
バイト代が出るといっても交通費が掛かってしまうため、差し引いてもたいした稼ぎにはならないが、勉強のつもりで行ってきた。
勉強のつもりだったが、とにかくコーディングに関係した作業が中心で、勉強というよりホントに仕事の延長だった。


(専門用語頻出です。興味のある方は続きをどうぞ)続きを読む

心肺蘇生〜ザ・ICDコーディング

ご質問がありましたので、こちらのカテゴリでお答えさせていただきます。


ご質問:
ICD9CMで心肺蘇生法の99.6を見つけられないのですが。教えてください。


ウッキーが使っているのは、日本医療企画の2004ICD・9・CMです。
(右側の本の紹介の中にあるやつ)
その本を使用した場合、項目は「ソセイホウ 蘇生[法]」で引くと、見つかります。
412ページの左側に、その項目があります。
二次項目に「シ_心肺の 99.60」とあるので、確認してみてください。
見つかりましたでしょうか。

項目の探し方はいろいろあります。
言葉を置き換えてみたり、同じような言葉を探してみたりするのも、一つの方法ですね。

さん粒腫〜ザ・ICDコーディング

ご質問がありましたので、こちらのカテゴリでお答えさせていただきます。


ご質問:
散粒腫をICD−10の索引表で探せません。何ページに何と載っているのか教えてください


散粒腫(さんりゅうしゅ)の正式な病名表記は「霰粒腫」です。
(眼科医に確認済み)
だから「散」の項目で探しても、第3巻にはありません。
しかも「霰」で探してもありません。

実は。
ひらがなで、載っているのです。
第3巻(2003年版)228ページ左欄に、「さん<霰>粒腫」とあります。
コードはH00.1とあるので、第2巻で確認すると。
「H00.1 さん<霰>粒腫」と明記されています。

ひらがなで探すと意外に見つかる、という点については、すでにこちら(ICD-10によるコーディングのコツ〜索引を開こう)でご紹介しています。
ここで挙げた例の中にも、ご質問の病名が入ってますね。

漢字1つの違いでも、迷うことは多々あります。
そんな時は医学辞典で調べたり、専門医に直接聞いてみましょう。
(あるいはその病名をつけた医者とかね)
通信教育受講中の場合は、とにかく調べてみるしかないのかなぁ。

ウッキーもまだまだ修行中です。はい。
質の高いコーディング、頑張りたいですね。
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。