その文章のウラにあるもの

体力的にちょっと疲れた時にやる仕事。

古い外来カルテの、インアクティブ化。

これはね。
当院の医事課には、カルテを収納する専用の機械(というか棚?)があってね。
外来カルテは、その機械が管理しているデカイ箱型の棚に保管されてんすよ。
その棚と繋がっているコンピュータに「このカルテを出しておくれ」と入力すると、ロボットが棚の中でカルテを探して、「はいよ」と取り出し口に持ってきてくれる便利な棚なのですよ。
でもその棚に入れるためには、専用のファイルに外来カルテを綴じなければなりません。
そのため、新しい患者さんが来院されると、外来カルテはその専用のファイルで作られます。
このファイルがちょっと特殊でね。
プラスチック製のしっかりしたファイルで、お値段もそれなりにかかっているようです。

そんで。
当然ながら、そのロボットが取り出し・収納をやってくれる棚に、永久的にカルテを収納し続けることはできません。
棚の中がいっぱいになったら「お腹いっぱーい」となって、それ以上収納できなくなります。
そうなっちゃう前に、一定期間来院していない患者さんのカルテを抽出し、棚から取り出して、別の場所に降ろして保管するという作業があります。

別の場所。
それが今ウッキーが引きこもっている、地下のカルテ室なのですよ。

一定期間来院されていない患者さんのカルテは、地下のカルテ室にファイルのまま降ろされます。
プラスチック製のごっついファイルのままで。
このファイルのままで保存してもいいんだけど、このままだと非常にかさばる。
その上新しい患者さんは毎日来るから、新しいファイルも必要。
ファイルを毎度毎度買っていてはあまりにもコストがかかるってんで、地下で保管されている外来カルテは、古い順からファイルから外し、もっと手軽なクリアファイルに入れ替えて、ファイルを再利用することになっています。

この、ファイルからクリアファイルに入れ替える作業。
これがインアクティブ化。

ものすっごい単純作業でとても楽な仕事なので、ちょっと疲れちゃった時なんかに、の〜んびりとやっています。


その日もインアク化してたんだけど。
プラスチック製の外来ファイルには後ろにポケットがついてて、そこにファイルに綴じ忘れた書類が挟まってることがよくありまして。
一番多いのは、他院からの返事とか報告書。
封筒に入ったままの場合は、中身を出して、穴を開けて綴じるのですが。
とある返事に、目が留まりました。

内容が大体こんな感じ↓
(原文を大幅に変更しておりますが、まぁこんなカンジ)


先日ご紹介いただいた●●様ですが。
紹介状に記載されている病名と臨床所見が、一致いたしません。
この疾患に対しては、すぐに●●を投与するのが通常の方法なのでしょうか。
貴院では専門外の疾患については、経過観察をされないのでしょうか。
それが通常の方法でしたら、当科への紹介の際には熟慮して頂きたく思います。



むむ………
穏やかな文章ではあるが内容は穏やかではにゃい。
裏を返せばこれはきっと↓


診断が全然違うじゃねーかぁ!
こんな治療で簡単に退院させてナニ考えとんじゃおんどりゃぁ!
最後まで責任取れっつんだ!
二度と紹介すんじゃねぇ!!



……かもしれません。
ぷぷ。
猫

と、言いますのも。
患者さんを紹介した先は、専門外来で。
当院でこの患者さんを治療したのはまだ新人の医者。
どんな事情があったのか、カルテを見ただけでは憶測をめぐらすことしかできませんが。
多分この医者としては、自分なりに治療したものの思ったような効果がなく、やはり専門で見てもらったほうがいいと判断し紹介しただけ、なのかもしれません。
でも紹介を受けた側としては(多分患者さん側の意見も含めて)そうとは思ってくれなかったようです。

しっかし……

日本語(てか日本人?)って、こえぇ
一見何気ない丁寧な文章でも。
裏を返すと多分ああ言いたかったんだろーなーと思うと…

手紙でこうやって返されるより。
電話で怒鳴られるほうが、ウッキーだったら気持ち的に楽かなぁ。
紹介状って、そのやり取りを見てると結構面白いです。
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/206120810
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。